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                        旅路           〜東武日光線〜

 

 東武日光線の「快速」列車を紹介しよう。私が最も気に入っている列車のひとつだ。これは東武線の浅草〜日光方面とを結ぶ列車だが、(1)日光まで直通してくれる、(2)無料、(3)あまり停まらない、(4)落ち着くボックスシート、(5)毎時1本運転される、というわけで、鉄道旅行にはもってこいなのだ。東武線は特急「スペーシア」も快適で良いが、この「快速」も別の意味で面白いと思う。

 さっそく浅草駅に行ってみよう。狭いホームに6050系電車が入線。6両編成だ。全て2扉車で、車内にはやわらかいボックスシートが並んでいる。

 やがて発車時刻となる。隅田川を渡って走りだし、ひどく密集した市街地を10分ほど進むと北千住に至る。北千住からは18.9キロに及ぶ高架の複々線を気持ち良く走る。途中で複々線は終わって複線となり、23分で春日部に停車。ここらへんから畑が増えてくる。東武動物公園で伊勢崎線と分かれて日光線を進むころになると、まわりは北関東の田園風景だ。

 この列車はあまり停まらずに80キロくらいで走りつづけるので、とても心地良い。国鉄時代の急行列車みたいなものであろう。

 浅草から1時間が経った頃、列車は大きく右にカーブしながら築堤を上り、利根川を渡る。日光まで約2時間だから、まだ道半ばだ。東北新幹線に乗ると利根川を渡るまでなんてアッという間だが、この「快速」に乗ると「関東平野は広いなぁ」と思う。

        

 利根川を渡ってしばらく行くと、板倉・栃木・新栃木の連続停車。その後、しばらく停まらずに走って、新鹿沼。あいかわらず車窓は田園風景であるが、じょじょに山が近くなる。

 下今市に着くと、分割作業を行なう。前2両のみで日光へと向かう(なお後4両は東武鬼怒川線、野岩鉄道、会津鉄道を経て会津田島まで行く)。下今市を出ると、日光はすぐそこだ。緩い上り勾配で進む。周りは、徳川家が植えさせたのと関係があるのか無いのか、杉林が多くなる。

        

 そして東武日光(JR日光駅の近く)に到着。浅草から2時間強である。ここから東照宮へ行くもよし、JR日光線で宇都宮に向かうのもよし。

 いずれにしても、この列車はぜひ一度乗ってみてもらいたいオススメの列車だ。

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※写真(上左):2001年02月東武日光線新鹿沼駅構内(栃木県)にて撮影

※写真(下):2001年02月東武日光線を走行中の快速電車車内より撮影


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